ここ10年くらいでのミラーレス一眼の動画機能の進化は目覚ましく、「今まで写真を撮ってきたけど、動画を撮ってみようかな」と言う人も増えているかと思います。
そんな人に刺さるかもしれない、動画にぴったりなレンズのお話です。

僕の動画用のメイン機はSONYのα7SⅢなので、SONYのフルサイズセンサー搭載機を想定してEマウントのおすすめレンズを紹介しようと思います。

動画用レンズ選びの考え方

写真を撮る場合との比較で言うと、「写りはそこそこ良くて軽い」ものがおすすめです。
写真であればひたすらに描写力の高いレンズを求めたいところですが、動画であれば(写真との比較で言えば)長時間カメラを保持することになるので、より軽さが重要になります。

おすすめレンズ

いきなり結論を言うと、SONY 純正Gレンズのズームがおすすめです。
GMと比較すると描写力は劣るかもしれませんが、軽く、価格が安めです。
僕は次の2本がメインです。
SELP1635G
SEL24105G
1635をジンバル用に、24105を手持ち用に使っています。
それぞれのレンズを細かく見てみましょう。

SELP1635G

ジンバルを使った表現には広角レンズが相性が良いです。僕はDJIのRS3に載せています。
ジンバル用の広角レンズの中でなぜこれがおすすめかというと、軽い、インナーズーム、の2点です。
重量は353gです。
α7SⅢが699g、RS3が諸々含めて1500g位なので、システム全体で2kg強になります。このくらいなら許容範囲ですね。
またインナーズームであるので焦点距離を変更してもそれほど重心が移動しません。
なのでズームに伴ってジンバルのバランスを取り直す必要がないです。
個人的にはGレンズの描写力があれば十分な映像が作れると思っています。

SEL24105G

こちらは手持ち撮影でのファーストチョイスのレンズです。
これくらいのズーム幅があると突発的な撮影機会にも対応しやすいと感じます。
重量は663gです。α7SⅢの699gと合わせて1.5kg弱。こちらも許容範囲ですね。
こちらはOSS(レンズ内手ぶれ補正)があります。
OSSについては最近のα7シリーズはボディ側の手ぶれ補正が優秀なのであまりアドバンテージにはならないかとは思います。ここ数年で出た新しいレンズはOSS付いてないものが多いですよね。
余談ですが、僕はボディのアクティブ手ぶれ補正は使わず、Catalyst Prepareで手ブレ補正を行いますので、OSSは基本OFFにしています。(ONだとCatalystでジャイロセンサーの情報を使った手ぶれ補正ができないため)

↑サイズの比較のために手近にあったレンズと並べてみました。

左からSEL55F18Z、SEL24F14GM、SELP1635G、SEL24105G

欠点を補うには?

上記2点のレンズは開放F4なので、日が沈むと厳しいです。
夜間の撮影には別途明るい単焦点を用意するのが良いと思います。

では単焦点を一本だけ追加するならどのレンズが良いでしょう?
ズバリSEL35F18Fです。
「軽い、安い」と言うコンセプトにぴったりです。
無印のレンズですが、動画撮影に十分なクオリティがあります。
フォーカスブリージングが少ないこともポイントが高いです。
(SEL24F14GMなどは盛大にブリージングが出ます。)
8万円ほどで買えるので導入しやすいです。

一本で済ませたいなら

予算や荷物の関係でズームレンズ一本で済ますなら、SEL2070Gでしょうか。
僕は所有していないのではっきりしたことは言えませんが、F4通し、488gと良いところだと思います。

低予算なら

僕はなるべくSONY純正を使うことにしていますが、SIGMAやTAMRONを選べば純正よりも安く収められると思います。
TAMRONは35-150mmであったり17-50mmであったり、純正ではカバーしていないズーム域のレンズがあるのですごく便利な気がします。

まとめ

レンズ選びの参考になれば幸いです。

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